現状
令和元年の総務省消防庁の調べによると、全国年間総出火件数は 37,683 件と前年より 298 件の減少はしていますが、1日約100件 15分に1件のペースで起きている計算になります。

火災全体で見ると1月〜3月の寒い時期も火類を使うので多いですが、それ以上に4月、5月の方が件数としては多いです。春も冬同様乾燥と1年の中でも風が強くそれが引き金になる時もありますので、気をつけましょう。ただ死者数で見ると1月〜3月が毎年1番多いのでどの月でも油断しない事が大切です。
都道府県別だと大都市大阪、愛知、北海道より東京は倍以上多い結果になっているので東京に住んでいる人は特に気をつけましょう。
放火の多い月は1月〜3月が特に多い傾向です。
放火火災含め時間別で見ると、お昼から夕方にかけてが1番占めておりますが、火災による死亡は逃げ遅れが多いので、1番被害が出るのは状況に気づきにくい寝ている間なので、火災報知器の有効期限の確認など事前の対策が助かる道となります。
参考:総務省消防庁ホームページ 令和元年(1~12月)における火災の状況(確定値)
原因になりうるもの

1.火事の主な原因はタバコです。
特に寝タバコやタバコの不始末です。
またはタバコのポイ捨てによる火災です。
常に上位の原因です火が消えた事を確認せずに捨てたなど 無煙燃焼(使用後は必ず消えたかを確認する癖を)
2.庭などでの焚き火
総務省消防庁の調査で意外にも焚き火も多い事が分かりました。
3.放火
また放火も常に一定の量を占めていますので家庭内だけでなく外の対策も。
4.ガスコンロなど火の回りから出火
油を使う場合であったり、コンロ周りも含め上記火災の原因になるものの近くに燃えやすいものを置かない事も重要です。広がってしまうと消すのも困難になります。
5.火災報知器
火災報知器の期限ぎれによるものも(交換の目安は10年とされています)消化器も同様です。
季節も関係しているのは
ストーブ火災 意外にも電気ストーブです。 対策は周りに燃えやすいものを置かない 衣類やカーテンなど。またガスコンロ 火が自動的に消えないタイプは特に
断線 配線 コード系(過電流 トラッキングなど)冬は通電火災もある タコ足配線し過ぎずワット数も確認して負担をかけないように
空気の乾燥による出火もありますので、火災警報や乾燥注意報ニュースもチェックしておきましょう 特に火類を使う時は。
改善策

まず万が一火事になったとしても被害を最小限に出来るように、家の中を整理整頓して物は減らし燃えやすい物は火の近くには置かないように。
また使っているものはなるべく燃えにくいもの 素材に変えるなど一度部屋の中を見直してみましょう。
また消化器 火災報知器の設置 有効期限の見直しをしておく
放火対策として家の周りに燃えやすい物を置かないようにしましょう。
湿度計置いておく 湿度が40%以下になると火災が発生しやすくなる為です。
家事対策として用意しておくもの 消化器 耐熱グローブ 防火カーテン(体にまとい火の中から脱出する時) また家のカーテンを防火カーテンにしておくなど。
特にタバコを吸っている人が家族にいる人は命を守る為にもより気をつけるようにしましょう。
対処法

消化器の使い方 ピンを引き抜く→発射口を火の根本に向ける→レバーを強く握る
空気を入れたビニール袋を被って外に脱出する。
火災保険 賃貸の場合は基本家財保険で対応する事になる。
家財保険は基本的に火災被害にも風災、水災などの災害にも対応していますが、地震と津波には対応していない物が多いです。
洪水は津波とは違い、気象が原因なので火災保険 家財保険が適用されます。
住まいが被害を受けていたら写真を撮る(保険が降りる証明として)まず外観写真4方向から。
浸水の場合は高さを計りメモリごと写真に収める。最後に被害箇所を遠近両方で撮っておく。
まとめ

また巻き込まれない為にも対策、その後の処理は把握しておいた方がいいです。
もらい火があった際、加害者の重大な過失があったと判断されない場合は慰謝料を請求する事は出来ない 家も家財も。
なので自身が入っている火災保険 家財保険で対応しないといけなくなってきます。
火事は命も資産も失い、関係のない隣人にも影響を与えてしまいます。対策をしっかりしておけば火事になる心配もぐっと減ります。
火事の原因が基本的には重過失扱いにならず保険はおりますが、状況によっては重過失として認められると保険が下りなくなり全て自腹になるので気をつけましょう。